18歳が津軽海峡を完泳 相模原青陵高の長谷川さんが市長に報告

 県立相模原青陵高3年、長谷川ほのかさん(18)=相模原市南区=が史上最年少で津軽海峡を泳いで横断した。青森県権現崎から北海道白神岬への約30キロを8時間31分17秒かけて泳ぎ抜き、世界最年少であるとともに女性歴代最速記録として、所属する相模原市水泳協会ではギネス認定を申請中だ。20日には市役所で加山俊夫市長に単独完泳報告を行った。★世界最年少&女性歴代最速を記録 4歳から水泳を始めた長谷川さん。競泳選手として伸び悩んだが、高2で自然の海や湖で長距離を泳ぐ「オープンウオータースイミング」を知った。瞬発力やスピードはないが、長く泳ぎ続けることなら誰にも負けない。その才能を認めたコーチの後押しもあり、世界オープンウオータースイミング協会が定めた「7海峡(オーシャンズセブン)」のうち、潮の流れなどで最も過酷とされる津軽海峡に挑んだ。

 挑戦した8月24日は、水温約23度、夜明け前の午前3時39分にスタート。激しい潮流に水着のひもが擦れ、みみず腫れになったという。海中にクラゲを見ながら泳ぎ、「最後の2〜3キロが一番つらかった」。北海道の岩にタッチしたときは「やっと終わった」とだけ思い、青森に戻る船上で「ここを泳いだんだ」と実感とうれしさが湧いてきた。

 オープンウオーターは夏季五輪競技になっており、長谷川さんは今月25日に東京・台場で開催される日本選手権に出場する。だが、長距離とはいえ10キロで競う大会よりも、さらに距離の長い海峡横断泳に引かれるといい、津軽海峡を皮切りとした「オーシャンズセブン」達成を目指す。

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