覚醒剤、35億円分を密輸した疑い 神奈川県警が容疑者を再逮捕

 覚醒剤約50キロ(末端価格約35億2千万円)を密輸したとして、県警薬物銃器対策課と横浜税関などは7日、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、いずれも台湾国籍で、茨城県古河市の会社役員(40)と、住所不詳、自称工員(32)の両容疑者を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、共謀して今年8月24日、中をくりぬいた鉄製円柱型スクラップ(高さ40センチ、直径30センチ)25個に覚醒剤計約50キロを隠して貨物船に載せ、台湾から密輸した、としている。同課によると、「中に覚醒剤が入っているとは知らなかった」「覚醒剤を輸入していない」と供述、ともに容疑を否認している。

 同課と同税関によると、横浜市中区の南本牧ふ頭に陸揚げされ、エックス線検査で見つかった。中身を入れ替えて行方を捜査したところ、茨城県下妻市内の資材置き場に運ばれ、9月16日に現れた2人を麻薬特例法違反の疑いで現行犯逮捕した。

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