手作り鉄道模型公開 横須賀で運転会、10日まで

 神奈川県横須賀市を拠点に活動する市民グループ「横須賀鉄道模型同好会」(松本勉会長)による鉄道模型の公開運転会が9日、横須賀市夏島町の追浜コミュニティセンター南館4階で開かれた。実物の80分の1の大きさながら、形や色を精密に手作りで再現した会員自慢の模型ばかりで、大人から子どもまでが鉄道の魅力を堪能した。

 縦5メートル、横10メートルほどの広さに、幅16・5ミリ(HOゲージ)の線路が高架を含めて4本敷かれ、会員が持ち寄った本格的な鉄道模型が走り回った。周りには地元の港をイメージしたジオラマなどが配置され、記念艦三笠や南極観測船しらせの模型も線路沿いに彩りを添えた。身近な京浜急行線やJR横須賀線の電車に交じって、新幹線や米国の大型の珍しい列車も目の前を走り抜け、訪れた子どもたちは大喜びで見入っていた。

 会場には一般の参加者も鉄道模型の運転を体験できるコーナーを設置。会員の指導を受けながら、子どもも大人も模型を走らせる楽しさを味わっていた。

 同好会は市内の愛好家らで1980年に発足、現在は10代から80代までの29人で活動。年に数回市内外で公開運転会を行っているほか、さまざまなイベントにも参加している。

 公開運転会は10日も開かれる。午前10時〜午後3時。無料。

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