いなりっこ豊作を祈願 子どもたち踊り披露

 三浦市の重要無形民俗文化財に指定されている郷土芸能「いなりっこ」の発表会がこのほど、同市三崎の三浦市民ホールで開かれた。幼稚園児から中学生までの子どもたち15人が豊作などを祈願する踊りを披露した。

 三浦いなりっこ保存会の主催で44回目。いなりっこは三崎地区の海南神社に奉納されている「面神楽」の“子ども版”で、子どもたちは8月下旬から週3回、夜遅くまで練習に励んできた。

 子どもたちはキツネやひょっとこなどの面をかぶり、田畑を荒らすキツネを農民が退治する「種まき」や大漁を祈願する「恵比寿の舞」など6演目を上演。保存会のメンバーが奏でる太鼓や笛の音に合わせ、かわいらしく舞う姿に観客から拍手が送られた。

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