灯台の重要性知って 観音埼灯台の内部が公開

 11月1日の灯台記念日を前に、第3管区海上保安本部は26日、国内初の洋式灯台となる観音埼灯台(横須賀市鴨居)の灯ろう内部を報道関係者に公開した。同灯台は、ペリー来航以降、東京湾を航行する船の目標として1869年に完成。現在も1日約520隻が往来する浦賀水道の安全を守っている。

 高さ19メートルで頂上部分にある灯ろう内部には、電球を囲う高さ約72センチ、幅約1.25メートルのレンズが設置され、約35キロ先の船舶まで光を届けている。横須賀海上保安部が管理し、レンズは半年に1回ほど布を使って丁寧に磨き上げられている。

 同保安部は「海外から雑貨や食品が手元に届くのも、船が要となっている。船を安全に導く航路標識の重要性を知ってほしい」と話している。

 灯台記念日は、1868年11月1日に、同灯台が着工したしたことにちなんでいる。同灯台は地震で過去に2度倒壊しており、現在は3代目。

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