NEWSのものまねをする4人組 30日に原宿でハロウィーン行列に参加

 ジャニーズの人気グループ「NEWS」の物まねをしている男性4人組「NEWSO(ニュウソ)」が30日、東京・原宿駅を起点に行われるハロウィーンの行列に、NEWSを思わせるふん装で参加する。スタートは午後1時の予定で、練り歩きは渋谷駅周辺までを計画。4人は「NEWSさんのファンの方は優しくて、僕らの応援をしてくれている人も多い。見かけたら気軽に声をかけて」と交流を楽しみにしている。

 6月に結成したばかりの「NEWSO」は、出川哲朗さんなどの物まねをしていた、清水たぁーさん(31)が1年ほど前、知人の作家に「女性に人気がある人を取り上げた方がいい」とアドバイスされたことから奮起。「(NEWSの)増田貴久さんに似ている」と言われたことを思い出し、赤毛のカツラをかぶってみた。

 「思ったよりも良い出来」と自信を持った4月、NEWSの手越祐也さんのまねを持ちネタにしていた、お笑いコンビ「いすつくえ嫁」の塩崎優太さん(26)と、手越さんが出演するバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」のパロディー番組で共演。収録で清水さんは、出川さん役だったが、塩崎さんに増田さんを装った写真を送ったところ、「良いんじゃない」と言われ自信を持った。

 さらに翌月、別のテレビの収録でNEWSの小山慶一郎さんのまねをしていた、ピン芸人のキラールールさん(34)と知り合い、「あと1人」と探していたとき、後輩で芸人をしていた、うえの譲治さん(32)が、NEWSの加藤シゲアキさんに似ていたことを思い出し、連絡。清水さんは「最後のピースが見つかった。運命的なものを感じた」と振り返る。

 24日には、ことし活動10年を迎えた清水さんが自身の31歳の誕生日を記念し、東京都内で行ったライブにNEWSOも出演。NEWSの人気曲「チャンカパーナ」では、踊りを完全に再現し、集まったファンを喜ばせた。

 しぐさやクセ、しゃべり方などはテレビ、コンサートのDVDを観たり、ラジオを聴いて研究しているという4人。メンバーが脱退するなど紆余曲折を経て、まい進するNEWSの背景も大切にしており、「フルスイング」を歌う際には、「僕ら“NEWS”が4人になって最初に出した大切な曲」と説明するなど、真剣に向き合っている。

 学生時代はいじめられっ子だったという鎌倉育ちの清水さんは、「みんなを見返したい!」と芸の道に飛び込んだ。千葉県出身の塩崎さんは、お笑いが大好きで18歳の時に芸人になると決めた。キラールールさんは、20代は生まれた北海道でくすぶっていたが、「やりたくない仕事をして一生を生きるのか」と自問し、30歳で上京を決意。吉本興業の養成所に入り、芸を磨き続けている。

 うえのさんは、家族愛を描いた小説「椿山課長の七日間」(浅田次郎)を読み、「家族に恩返ししたい。親孝行をするには一攫千金だ!」と甘いマスクを活かし俳優になろうと宮崎県から東京を目指した。「お笑いの才能がある」と“そそのかされ”た現在は、芸人として活動中。苦労人の4人がようやくつかんだ夢が、NEWSOだ。

 清水さんは「お笑いブームも終わり、音楽界もヒット曲に恵まれず、ものまね芸人にとっては厳しい時代。安定して支持されているジャニーズの魅力に改めて気づき、取り上げさせていただいたことで、若い人がものまねに目を向けてもらうきっかけになれば。そしてこれまでにないものを作り上げて、驚かせたい」と目を輝かせた。

 所属する事務所も違うため、4人での活動はまだ未確定だが、耳が早いテレビの関係者らの目にとまり、テレビ出演の依頼を受けているそう。今後は、目にする機会も多くなりそうだ。

 塩崎さんは「いつかNEWSさんと競演したい。その日まで、踊りや歌を頑張ります!」と力強く話してくれた。◆4人の個人活動情報▼清水たぁーTwitter:@strangering432・出川哲朗さんのものまねを中心に、都内お笑いライブや、ものまねショーパブなどに出演中▼いすつくえ嫁・塩崎優太Twitter:@isutsukueyomes・渋谷・ヨシモト無限大ホールを中心に活動中▼キラールールTwitter:@KillerRule0817▼うえの譲治Twitter:@i_jyoji・毎月第4金曜日午後10時〜11時半、AbemaTVで放送『「トムコリンTV」に出演中

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