来館者1千万人達成 東芝未来科学館

 川崎駅西口の東芝未来科学館は29日、前身の東芝科学館を含めた累計来館者が1千万人を達成した。企業科学館・博物館の先駆けとして開館して55年での記録で、国内の企業博物館では初の快挙という。

 1千万人目は、横浜市鶴見区の市立市場小5年の児童(11)。ハロウィーンに合わせ、マントにとんがり帽子姿で、母親(44)とともに訪れた。岩切貴乃館長らから記念品や花束を受け取り、「びっくりした。理科や科学が好きで、よく訪れているが実感が湧かない」。この日は、牛乳パックを使ったロボット制作などのワークショップを楽しむという。

 セレモニーで牛尾文昭・同社専務は「地域の皆さんに末永く愛され、科学を身近に感じられるよう情報発信していきたい」とあいさつした。

 東芝科学館は1961年11月、同社創業85周年を記念して川崎市小向地区の中央研究所にオープン。2014年1月に駅西口のラゾーナ地区にリニューアルオープン。日本初の洗濯機やカラーテレビなど同社の製品・技術紹介にとどまらず、「人と科学のふれあい」をテーマに、静電気や超伝導など科学技術を子どもらが体験しながら楽しく学ぶことができる。未来館単独では8月に100万人を達成している。入館無料、月曜休館。

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