三浦特産の魚と野菜そろう 三崎の複合施設に農産物直売所

 三浦市三崎の複合施設「うらり」2階に5日、農産物直売所「うらりマルシェやさい館」がオープンする。出荷登録する市内の85軒の農家が生産した旬の野菜を販売する。マグロなどの水産物を取り扱う1階の産直センターも「うらりマルシェさかな館」に改称。三浦特産の魚と野菜の双方を取りそろえることで、利用客の満足度を高めて相乗効果を狙う。

 三崎地区の集客力をさらに高めようと、国の交付金も活用して開業。市内にはこれまで、集約した農産物直売所がなく、利用客や農家から開設を求める声が上がっていた。少量生産のため流通していなかった野菜の出品も可能になる。

 約300平方メートルの売り場にダイコンや白菜、カリフラワー、里芋など旬の地場野菜が約50品目並ぶ。パン屋や葉山牛を扱う精肉店なども出店。陳列台は可動式で、イベント会場としても利用できるという。

 関係者らを招いた内覧会が4日開かれ、約60人が参加。うらりを運営する三浦海業公社の社長は「(これまでイベントスペースだった)2階の活用法が大きな課題だった。産業の6次経済化、農水産物のブランド化につなげたい」とあいさつ。やさい館の店長は「常に新鮮な三浦野菜をそろえたい。28の陳列台に多くの作物を並べることが今の夢」と抱負を述べた。

 プレオープンとして同日、一般向けの販売も行われた。横須賀市の主婦(52)は「今は野菜が高いので、直売所ができるのはありがたい。1階で魚も買えるので便利」と話していた。

 5日に野菜の袋詰め放題(300円、先着300人)、5、6の両日はやさい館での買い物が1割引きなど開店記念特売を行う。

 営業時間は午前9時(日曜は午前7時)から午後5時まで。年中無休。問い合わせは、同社電話046(881)6721。

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