慰安婦の記録映画上映へ 茅ケ崎

 日中戦争時、旧日本軍に性暴力を受けたと証言する中国の女性を描いたドキュメンタリー映画「太陽がほしい『慰安婦』とよばれた中国女性たちの人生の記録」の上映会が16日、茅ケ崎市役所分庁舎のコミュニティホールで開かれる。市民団体「ピースカフェちがさき」の主催。

 「私がいたことを忘れないでほしい」という願いは、現在も世界で発生し続けている性暴力への警鐘となり、人間の尊厳とは、人権とは、罪とは何かを問いかけます−。中国人監督の班忠義さん(広島県)は、映画に思いを込めた。

 班監督は1995年から20年間、女性たちに聞き取り調査を実施。女性たちは手を振るわせ、身構えたというが、最終的に7人の女性がカメラの前で証言した。「真っ暗なヤオトンに監禁され、用をたすときだけ外に出られました。食べていないので何も出ないが、外に出たいのでトイレに行って背をのばす。太陽の光がほしかった」「妊娠したときは『紅花』という薬を飲まされました。その後おなかからどろどろの血が流れます」 市民団体事務局のメンバー(66)は「痛ましい体験を知ることで、女性に対する暴力や性暴力の問題に目を向ける機会にしたい」と話している。

 午後2時半、7時の2回。前売り500円、当日700円。問い合わせは、生越さん電話0467(53)4448。

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