「東京五輪後」に軸足を NTC誘致委が方針−横須賀市

 国のトップアスリート強化拠点「ナショナルトレーニングセンター(NTC)」(東京都北区)の拡充施設誘致を目指す横須賀誘致委員会(竹内英明会長)は16日、横須賀市役所で総会を開き、今後は2020年の東京五輪・パラリンピック後の整備実現へ軸足を移して活動を進める方針を確認した。

 総会では、今夏のリオデジャネイロ五輪で日本が獲得した41個のメダルのうち、カヌーを除く40個が既存のNTC施設で強化する競技だったことを紹介。国も同委が求める屋外・海辺系の拡充施設の必要性を認識しながら、財政面に課題があることなどが報告された。

 10月に鈴木大地スポーツ庁長官が発表した「競技力強化のための今後の支援方針」(鈴木プラン)では、東京五輪後を見通した持続可能な支援体制の構築などを明記。同委も20年以降の誘致にシフトし、大規模スポーツ大会や五輪の事前キャンプ誘致などの実績づくりに努める。

 竹内会長は総会後、「各競技団体から『拡充施設をつくるならば横須賀』という機運が高まるよう、今後も地道に取り組みたい」と述べた。

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