大口病院が改善報告書を提出 横浜点滴連続殺人

 横浜市は18日、同市神奈川区の大口病院の点滴連続殺人事件を受けた臨時立ち入り検査での指導事項について、同病院から改善報告書が提出されたと発表した。

 市は10月11日に臨時検査を実施。医療法に基づく改善事項など13項目を文書で指導し、うち8項目について報告を求めていた。

 報告書では、医療法範囲外だが当面の間の院内の安全確保策として、警備員を事件前の1人から4人に増員し、防犯カメラも4台から8台に増設。点滴などへの混入防止のため、消毒薬は透明ではなく着色されたものに変更したなどとした。

 医療法などに基づいた改善事項では、院内感染対策委員会で周知すべきと判断した情報については口頭だけでなく掲示や資料配布を行うことや、ナースステーションのドアを閉めて診療録などを適切に管理するなどとした。

 市健康福祉局は「一応の安全が確保されたと判断した」とし、今月中に第三者委員会を開く見通しを明らかにした。

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