情報提供対応、30日に第三者委 点滴連続殺人で横浜市

 横浜市神奈川区の大口病院の点滴連続殺人事件で、市は24日、事件前に寄せられていた情報提供への対応に問題がなかったか検証する第三者委員会を30日に立ち上げる、と発表した。

 第三者委は、市医師会常任理事で市医療安全推進協議会長の根上茂治氏を委員長とし、学識経験者を交えた9人で構成。3月上旬までに3回開催し、市職員らからの聞き取りなどを踏まえて同月中旬の市会常任委員会で結果を報告する。

 市は7、8月に「病棟で漂白剤らしきものが飲み物に混入され、看護師が誤って飲んで唇がただれた」など、病院内のトラブルに関するメールを複数受信したが、病院に事実関係を確認して再発防止を口頭指導したのは9月2日の定期立ち入り検査の際だった。その後、18、20日に患者2人が中毒死した。

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