アジカン「ソルファ」を全曲再録 結成20年記念ツアーも 

 関東学院大学(横浜市金沢区)で同じ軽音学部に所属していた縁で結成した4人組ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション(アジカン)」が30日、セルフカバーアルバム「ソルファ」を発売する。

  「ソルファ」は2004年に発売されたアルバムで、「リライト」「サイレン」「ループ&ループ」「君の街まで」など初期の代表作12曲を収録。ボーカル、ギターの後藤正文(39)が「バンド結成20年のタイミングで、もう1度、全曲を再録音しよう」と呼び掛け、カバーすることが決まった。

 ギター、ボーカルのリーダー喜多健介(39)は「アルバム1枚丸々はプレッシャーかな」と、当初は不安があったことを告白。しかし、いまの体力、技術を持って、過去の自分と向き合った日々は充実した時間だったようで4人は「前アルバムからこれまでの間に築いた経験を落とし込めた」と口をそろえた。

 作品の顔であるアルバムアートワークは、12年前に「ソルファ」を手がけたイラストレーターの中村佑介(38)が再び担当。当時描いたジャケットをベースに、メンバー4人のシルエットを追加したりするなど細部に至るまで磨き上げた。

 初回盤は、レコーディング中の4人を追いかけたDVD付き。制作秘話や過去の裏話などが40分以上に渡って収められている。

 4月に結成20年を迎えた4人は、12月17日の幕張メッセ・イベントホール(千葉市美浜区)から節目のツアーをスタート。2017年1月10、11日には日本武道館(東京都千代田区)を巡り、1月14日の福岡国際センター(福岡市博多区)まで7公演を予定している。

© 株式会社神奈川新聞社