読書の楽しさを伝えよう 横浜、児童文学作家・角野さんが講演

 読書の楽しさを子どもたちに伝えようというフォーラムが3日、横浜市中区の神奈川近代文学館で開かれた。親子連れや読み聞かせのボランティアら約200人が、「魔女の宅急便」などで知られる人気児童文学作家、角野栄子さんの講演などに聞き入った。

 県立図書館主催、県子ども読書活動推進会議などの共催で16回目。フォーラムは2部構成で、始めに角野さんが「幼年童話のおもしろさ」と題して講演した。

 幼少時、父親から聞かされた話にわくわくした体験や長年の創作活動をユーモラスに振り返りながら「大好きな本が30冊あれば人生は豊かになる」と読書の大切さを語る一方、「童話で大切なのは、風景が見える言葉で語ること。すると、子どもたちは自らお話に入り込み、自分だけの物語や世界が生まれる」と話した。

 続く事例発表では、県立津久井浜高校図書委員会とボランティア団体「多摩区ストーリーテリングおはなし万華鏡」が出演。創作紙芝居などそれぞれの活動を実演した。

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