事故現場のガードレール設置へ 横浜市港南区の男児死亡受け

 横浜市港南区で軽トラックが集団登校中の小学生の列に突っ込み、市立桜岡小学校1年生の男児(6)が死亡した事故で、林文子市長は9日、事故現場付近にガードレールを設置する方針を明らかにした。同日行われた市会本会議で太田正孝氏(無所属・ネット)の質問に答えた。

 市道路局によると、事故現場は幅員約5メートルと狭い上、路線バスが通行するなど交通量が多く、住民からは改善を求める声が上がっていた。

 同局は車両などに影響がないよう、現場付近の片側数カ所に分けてガードレールを設置する方針。11月30日の地元説明会で方針を説明し、異論は出なかったという。年内にも開催する同校スクールゾーン対策協議会で再度説明した上で、設置場所を選定したい考え。

 林市長は「土地所有者らからの理解が得られれば、速やかに部分的にでも設置したい」などと述べた。市は事故後に現場の路面表示を塗り直すなどの対応を取った。県警も通行車両を減らすため、周辺道路で時間を限定した指定方向外進行禁止の交通規制を今後本格的に検討する。

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