戦没者の遺骨遺族らの元へ 横須賀で引き渡し式

 ソロモン諸島ガダルカナル島で戦死した日本兵の遺骨引き渡し式が15日、海上自衛隊横須賀基地(横須賀市)で行われた。厚生労働省の遺骨収集事業に海自が協力、現地で4月から収容された150柱を、近くを航行していた護衛艦「たかなみ」が11月に受け取り、国内に送還した。

 式典には、ソロモン諸島戦没者の遺族ら約50人や、厚労省と防衛省関係者が参加。「たかなみ」乗員が厚労省職員に遺骨を手渡し、出席者らが黙とうや献花をした。

 厚労省の古屋範子副大臣は「異郷の地に眠る多くのご遺骨に一日でも早く帰還いただけるよう、より一層力を尽くしていく」とあいさつした。

 遺骨は厚労省の霊安室に納められた後、千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)に安置される。

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