「思いを受け継ぐ」−伊藤茂さんお別れの会

 元社民党幹事長で9月11日に死去した伊藤茂元運輸相の「お別れの会」が18日、横浜市港北区のホテルで営まれた。呼び掛け人を代表して社民党の又市征治幹事長は「伊藤さんの政治姿勢は『恵まれない、つらい立場の人こそ日の当たる社会を』という思いで一貫していた。伊藤さんの思いを受け継ぎ、社会民主主義を少しでも広げることが私たちの使命だとかみしめている」と悼んだ。

 会は又市氏や同党の福島瑞穂副党首・県連合代表らが呼び掛け人となり、菅直人元首相、千葉景子元法相ら政界関係者や友人ら約120人が参加して、故人をしのんだ。自民党の二階俊博幹事長も駆け付け、1993年、細川内閣の伊藤運輸相の下で運輸政務次官に就いたことを振り返り、「政治に懸ける情熱と仲間を大切にする立派な人格の持ち主だった。敬愛、尊敬の念をもって仕えたことを思い出す」と述べた。

 伊藤氏は76年の衆院選で旧神奈川1区で初当選し、2000年まで8期務めた。旧社会党政審会長や社民党政審会長、幹事長を歴任した。

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