〔台風〕今年の上陸数は6個、観測史上2番目の多さ-気象庁(12月21日公表)

21日、気象庁は今年の台風について取りまとめた結果を公表しました。日本への台風の上陸数は6個と、台風の統計を取り始めた1951年以降では2番目に多くなったほか、北海道に最多となる年間3個の上陸、東北地方太平洋側への初上陸などがありました。

気象庁によると、今年の台風は、発生数は25個で平年並となりました(平年値25.6個)。なお、台風1号の発生は7月3日となり、観測史上2番目に遅い記録となりました。
一方、日本への台風の接近数は11個(平年値11.4個)と平年並でしたが、上陸数は6個と2004年の10個に次いで観測史上2番目の多さとなりました。特に、8月は7号、9号、10号、11号の4個の台風が東日本・北日本に上陸しました。ひと月の上陸台風4個は最多タイであり、北海道地方に年間3個の台風が上陸したのは観測史上初となります。また、台風10号は東北地方太平洋側(岩手県)に初めて上陸した台風となり、岩手県と北海道を中心に大きな被害をもたらしました。

※台風の「接近」「上陸」の定義:台風の中心がそれぞれの地域のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合を「接近」、北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合を「上陸」としている(小さな島や半島を横切って再び海上に出た場合は「上陸」ではなく「通過」扱い)。

■今年日本に上陸した台風(気象庁)
・台風7号 :8月17日17:30頃、北海道襟裳岬付近に上陸
・台風9号 :8月22日12:30頃、千葉県館山市付近に上陸/8月23日06:00頃、北海道日高地方に再上陸
・台風10号:8月30日17:30頃、岩手県大船渡市付近に上陸
・台風11号:8月21日23:00過ぎ、北海道釧路市付近に上陸
・台風12号:9月5日01:00過ぎ、長崎県長崎市付近に上陸
・台風16号:9月20日00:00過ぎ、鹿児島県大隅半島に上陸/9月20日13:30頃、和歌山県田辺市付近に再上陸/9月20日17:00過ぎ、愛知県常滑市付近に再上陸

■上陸した台風の多い年〔気象庁、1951年以降〕
・10個:2004年
・ 6個:1990年、1993年、2016年
・ 5個:1954年、1962年、1965年、1966年、1989年

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