盗撮警官、停職3カ月 県警が処分

 エスカレーターで女性のスカート内を盗撮したなどとして、県警は22日、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで、伊勢佐木署刑事1課盗犯係の男性巡査部長(37)を書類送検し、停職3カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日付で依願退職した。巡査部長は先月、横浜市営地下鉄車内でIC乗車券のPASMO(パスモ)などを盗んだとして、窃盗容疑で逮捕されていた。

 書類送検容疑は、10月13日ごろ、同市都筑区の市営地下鉄中川駅エスカレーターで、女性の背後からスマートフォンをスカート内に差し向けて盗撮。また昨年4月29日ごろ、同市中区のホテル客室にビデオカメラを設置し、風俗店従業員の女性の裸を盗撮した、などとしている。

 県警の調べに対し、巡査部長は窃盗容疑について「酒に酔っていて思い出せません」と供述。盗撮容疑については「性的欲求を満たすためだった」と容疑を認めている。巡査部長のスマートフォンからは、女性の姿などを写した画像約120枚が見つかった。

 県警監察官室の花家憲也室長は「警察官としてあるまじき行為。心からおわび申し上げるとともに、綱紀粛正に努める」などとコメントした。

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