絵筆伸びやかに 脳性まひの塚田さん絵画展

 横浜市磯子区の区民文化センター「杉田劇場」のギャラリーで22日、区内に住む脳性まひの塚田麻美さん(32)の絵画展「2016〜色・いろ〜」が始まった。鮮やかな40点を展示している。27日まで。

 雲が鳥のように見えたことに触発されて描いた「夕暮れとり雲」や星の王子さま、富士山の連作が並ぶ。この日のセレモニーには母校で交流もある区内の市立岡村小学校の児童が駆け付けた。塚田さんは「大人も子どもも純粋な気持ちで見てほしい」と話した。

 塚田さんは出生時の酸欠が原因で、脳性まひとなり体を自由に動かせない。自分のペースで絵を描き、作品は200点を超える。

 絵に出合ったのは小学4年生の時、横浜美術館の講座だった。中学、高校で美術部に入り、都内の美術専門学校に進学。2010年から国内外で個展を開き、杉田劇場では昨年8月に続き2回目。

 入場無料。午前10時〜午後6時(最終日は午後1時まで)。23日午後2時から塚田さんと美術専門家らによるギャラリートークも開かれる(申し込み不要)。問い合わせは、杉田劇場電話045(771)1212。

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