五輪選手も寒中水泳

 相模原の元日の風物詩となっている寒中水泳大会が1日、相模原市中央区田名の高田橋周辺の相模川で行われた。1歳から80歳まで約160人が川に入り、1年間の無病息災を祈願した。同市水泳協会の主催。

 穏やかな日差しに恵まれたものの、この日の気温は14度、水温は9度。参加者は寒さに負けず、上流から下流に向かって約50メートルを気合を入れて泳いだ。

 船の上に掲げられた的に向かって弓で矢を放ち、1年の幸運を祈る射術にも挑戦。川岸に集まった家族や見物客は盛んに声援を送っていた。

 父子で参加した男性(34)=同市緑区大島=は「初参加だった小学4年の長男が来年もやりたいと言ってくれて良かった。男同士で参加できてうれしい」と満足した様子。開会式で参加30回を表彰された合谷好美さん(73)=同市南区古淵=は「毎朝シャワーの水をかぶって寒さを慣らしてきたので、水は冷たく感じなかった。1年間を元気に、喜寿まで続けたい」とほほ笑んだ。

 会場には、同市出身でリオデジャネイロ五輪に水泳競技男子板飛び込み日本代表として出場した坂井丞さんや、昨年8月に津軽海峡約30キロを泳ぎ、女性スイマーとして最年少、最速の記録を打ち立てた県立相模原青陵高3年の長谷川ほのかさんも訪れ、応援に加わった。

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