人馬一体お見事 競馬場で流鏑馬

 川崎競馬場(川崎市川崎区)で3日、正月競馬恒例のファンサービス「流鏑馬(やぶさめ)」が行われ、来場者約3千人が人馬一体の伝統技を楽しんだ。

 鎌倉市が拠点の「大日本弓馬会」のメンバーが2009年から毎年、レース前に披露している。名馬メジロマックイーンの子で競走馬だったメジロブリット、名馬トウショウボーイの孫など5頭に、鎌倉時代の武士の装束を身にまとった射手が騎乗。疾走する馬の上から40センチ四方の三つの的を目がけて矢を放ち、射抜くたびに観客席から歓声が上がった。

 射手の一人、又吉あけみさん(28)は「神社などと違い、競馬場は広くて馬も走りやすいようです。多くの方に日本伝統の技に親しんでもらえてうれしい」と話していた。

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