ニュース写真で振り返る2016年 横浜で報道写真展

 新聞紙面を飾ったニュース写真で1年間を振り返る「2016年報道写真展」が7日から、横浜市中区の日本新聞博物館で始まった。リオデジャネイロ五輪・パラリンピックでの日本選手の活躍や、国内の自然災害などにレンズを向けた約300点が展示されている。同博物館と、新聞・通信社などが加盟する東京写真記者協会の主催。

 同協会賞を受賞した「実力の銀、ボルトも驚く日本のリレー」は、リオ五輪の陸上男子400メートルリレー決勝で、日本のケンブリッジ飛鳥選手の力走にジャマイカのウサイン・ボルト選手が驚きの表情を見せた一瞬をとらえた。「オバマ米大統領、広島を訪問」は、平和記念公園で所感を述べるオバマ大統領の背後に写る原爆ドームが70年余の歳月を物語った。

 県内関連では、リオ五輪体操の白井健三選手が跳馬で見せた新技の連続合成写真や、落語家の桂歌丸さんの人気演芸番組「笑点」司会引退の場面などが来場者の足を止めていた。

 同市南区から訪れた会社員(54)は「熊本地震で瓦が落ちた熊本城の写真が痛ましい。一方、東日本大震災から5年の節目に、被災地で再会した新成人の笑顔が印象に残った」と話していた。

 3月26日まで。午前10時から午後5時まで(入館は4時半まで)。入場料は一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌火曜休館)。問い合わせは同博物館電話045(661)2040。

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