〔最強寒波〕東北で2m超の積雪・西日本の太平洋側でも大雪のおそれ 都市部の交通機関への影響に警戒を(1/13)

気象庁は13日16:45、「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報 第9号」を発表しました。
北日本の上空約5000mには数年に一度の強い寒気が流れ込んでおり、日本付近は冬型の気圧配置となっています。この冬型の気圧配置は16日まで続き、特にあす14日からあさって15日には北日本の上空にさらに強い寒気が流れ込み、東日本から西日本の上空にも強い寒気が流れ込む見込みです。
きょう現在、山形県肘折や青森県酸ケ湯では2mを超える積雪を観測するなど東日本や東北地方の日本海側を中心に大雪となっているところがありますが、あさって15日にかけては北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる見込みです。大雪やふぶき、吹きだまりによる交通障害、高波に警戒してください。また、太平洋側での平地でも局地的に大雪となるおそれがあり、都市部の交通機関への影響などに警戒が必要です。
国土交通省は12日、「大雪に対する国土交通省緊急発表」を気象庁と同時に発表し、ドライバーなどに対して、あさって15日にかけての大雪に警戒を呼びかけています。雪に対して早めの対策をとるとともに、不要不急の外出は控え、地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意するようにしてください。
また、あす14日土曜日とあさって15日日曜日は大学入試センター試験が行われます。大学入試センターは、受験生に対して、試験当日に交通機関が降雪や事故等で遅延・運休しているため試験開始時間に間に合わない場合、試験場で試験開始時刻の繰下げ等を行うことがあることから、受験票に記載されている「問合せ大学」へ連絡し、試験場に向かうよう呼びかけています。

■気象概況
【積雪の深さ】(13日17:00)
・山形県  肘折    242cm
・青森県  酸ケ湯   241cm
・北海道  朱鞠内   174cm
・北海道  音威子府  150cm
・北海道  幌加内   149cm
・新潟県  守門    130cm
・福島県  桧枝岐   129cm
・福島県  南郷    125cm
・山形県  大井沢   125cm
・北海道  幌糠    125cm

【24時間降雪量】(13日17:00)
・新潟県  津南    55cm
・新潟県  十日町   49cm
・秋田県  湯沢    48cm
・長野県  白馬    47cm
・新潟県  下関    47cm
・山形県  肘折    43cm
・山形県  櫛引    42cm
・福島県  南郷    41cm
・新潟県  守門    41cm

■今後の予想
【降雪量】
(~14日18:00/多い所)
・100cm 北陸地方
・ 70cm 関東甲信地方
・ 60cm 東海地方、近畿地方、中国地方
・ 50cm 東北地方
・ 40cm 北海道地方
(~15日18:00/多い所)
・80~100cm 北陸地方
・60~ 80cm 東北地方、関東甲信地方 
・50~ 70cm 東海地方
・40~ 60cm 近畿地方、中国地方
・30~ 50cm 北海道地方  

【最大瞬間風速】
(~14日)
・35m/s  中国地方
・30m/s  北陸地方、伊豆諸島、近畿地方、四国地方
※16日にかけて非常に強い風が続く見込み 

【波の高さ】
(~14日)
・6m  北陸地方、近畿地方、中国地方
・5m  東北地方、伊豆諸島、九州北部地方
※16日にかけて高波が続く見込み 

■防災事項
・警戒:大雪、ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波
・注意:電線や樹木への着雪、路面凍結

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