クラフトビールを強化 キリン事業方針合同説明会

 キリングループは25日、2017年の事業方針合同説明会を横浜市鶴見区のキリンビール横浜工場で開いた。キリンビール横浜支社の藤本省三支社長らが出席し、注力する商品や取り組みについて発表した。

 同支社によると、16年の国内ビール市場は夏の天候不順に加え、缶酎ハイやカクテルの人気でマイナスに。だが、同支社では「一番搾り横浜づくり」などが好調でビール単体の販売は前年比1・1%増だった。

 ことしは積極展開するクラフトビールを一層、強化する。多種類のビールを1台の小型ディスペンサーで提供するスタイル「タップ・マルシェ」を提案。設置するビール容器は複数のビールの提供に適した3リットル入りペットボトルを採用。首都圏の飲食店千店への導入を目指し、藤本支社長は多様化するビールの消費様式を踏まえ「クラフトビールをブームで終わらせず、カテゴリーとして確立していく」と語った。

 昨年の主力ブランドの販売が好調に推移したキリンビバレッジは、昨今の健康志向に対応するため新商品「キリンサプリレモン」を2月14日に発売する。機能性表示食品で、ストレスや疲労感の軽減が期待できるテアニンとクエン酸の効果に着目した。岩崎勝己首都圏第二支社長は「サプリシリーズは順次ラインアップを追加していく」としている。

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