近年の小久保ジャパン“皆勤組”も…WBCメンバー入りしなかった主な選手は

3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」28選手が出揃った。最後の1人が28日に発表され、広島の田中広輔内野手が追加招集された。

今年開催されるWBCでは、メンバー外となった武田翔太【写真:Getty Images】

武田、中村晃、山崎康…近年の小久保ジャパン“皆勤組”も

 3月開幕の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」28選手が出揃った。最後の1人が28日に発表され、広島の田中広輔内野手が追加招集された。

 中田翔内野手(日本ハム)、筒香嘉智外野手(DeNA)、山田哲人内野手(ヤクルト)、大谷翔平投手(日本ハム)らこれまで主軸を担ってきた選手が招集される一方、近年、小久保ジャパンの常連となりながらメンバー外となった選手もいる。

 15年に行われた同年の国際大会「プレミア12」以降、昨年3月、11月の強化試合にすべて“皆勤”で選ばれながら、今回名前がなかったのは山崎康晃投手(DeNA)、武田翔太投手、中村晃外野手(ともにソフトバンク、中村の11月強化試合は追加登録)の3選手で、おなじみの顔ぶれはメンバー外となった。

 また「プレミア12」選出メンバーでは、同大会で4番に座ることもあった中村剛也内野手(西武)のほか、川端慎吾内野手、中村悠平捕手(ともにヤクルト)、今宮健太内野手(ソフトバンク)、炭谷銀仁朗捕手(西武)、投手では澤村拓一投手(巨人)、西勇輝投手(オリックス)、大野雄大投手(中日)、小川泰弘投手(ヤクルト)も今回はメンバー入りしなかった。

 昨年の強化試合に目を移すと、3月に選出された大瀬良大地投手(広島)、西野勇士投手、清田育宏外野手(ともにロッテ)、最終メンバー発表前最後の11月の強化試合で小久保監督から「期待する投手」として挙げられていた田口麗斗投手(巨人)、石田健大投手(DeNA)のほか、中崎翔太投手(広島、強化試合辞退)もWBCはメンバー外となった。

昨季タイトルホルダーも…選ばれた28人は意地見せられるか

 また、昨秋の強化試合は辞退したが、実績ある15年トリプルスリーの柳田悠岐外野手(ソフトバンク)、昨季首位打者など打撃2冠の角中勝也外野手(ロッテ)らもメンバーには入らなかった。

 一方、メジャー組では唯一、青木宣親外野手(アストロズ)がメンバー入りしたが、チーム事情などでそのほかの選手は不参加が決定。NPB球団所属の選手の中でも体調不良や怪我の影響で出場を見合わせた者もいる。

 そんな中、栄えある28人に選ばれた選手たちは意地を見せることができるか。小久保監督の下、2大会ぶりの世界一奪回を期待したい。

【メンバー入りしなかった主な選手(数字は昨季成績)】
○投手
武田翔太(ソ)=27試、14勝8敗、防2.95
西勇輝(オ)=26試、10勝12敗、防4.14
田口麗斗(巨)=26試、10勝10敗、防2.72
石田健大(De)=25試、9勝4敗、防3.12
小川泰弘(ヤ)=25試、8勝9敗、防4.50
大野雄大(中)=19試、7勝10敗、防3.54
大瀬良大地(広)=17試、3勝1敗4H、防3.32
澤村拓一(巨)=63試、6勝4敗4H37S、防2.66
中崎翔太(広)=61試、3勝4敗7H34S、防1.32
山崎康晃(De)=59試、2勝5敗7H33S、防3.59
西野勇士(ロ)=42試、3勝6敗5H21S、防3.35
野村祐輔(広)=25試、16勝3敗、防2.71
森唯斗(ソ)=56試、4勝3敗14H1S、防2.98
戸根千明(巨)=42試、1勝0敗5H1S、防4.50

○捕手
炭谷銀仁朗(西)=117試、率.218、本1、点22
中村悠平(ヤ)=106試、率.187、本3、点37

○内野手
中村剛也(西)=108試、率.238、本21、点61
川端慎吾(ヤ)=103試、率.302、本1、点32
今宮健太(ソ)=137試、率.245、本10、点56
中島卓也(日)=143試、率.243、本0、点28
銀次 (楽)=125試、率.274、本2、点43

○外野手
中村晃(ソ)=143試、率.287、本7、点50
柳田悠岐(ソ)=120試、率.306、本18、点73
清田育宏(ロ)=106試、率.225、本6、点38
角中勝也(ロ)=143試、率.339、本8、点69
丸佳浩(広)=143試、率.291、本20、点90

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