2月から新路線運行 座間市「ザマフレンド号」

 座間市はコミュニティーバス「ザマフレンド号」の全5路線を、2月から新たなルートで運行する。鉄道駅や新施設にアクセスしやすくし、増便して利便性を高める。運賃は150円に値上げされる。

 全体で1日32便から46便に増やし、バスを2台追加して6台にする。停留所は75カ所から101カ所になる。

 市役所を中心とした(1)さがみ野往復(2)小松原・相模が丘循環(3)小田急相模原駅循環(4)東原・ひばりが丘南往復(5)入谷循環−の現行5路線を見直す。

 (1)は相鉄線さがみ野駅まで乗り入れるようになる。市北部の鉄道駅を回り、乗客の定員超過が目立っていた(2)(3)は、輸送力を向上できるよう一体的に編成し、中型バスを1台追加する。(4)は今春に全面開園する芹沢公園を通るようになる。

 市役所南西部までに限られていた(5)は、西部を網羅するよう新田宿、四ツ谷、座間地区まで延伸。米陸軍キャンプ座間の返還地に昨春に開業した座間総合病院にも乗り入れる。左右回りの2コースに増やし、運行距離は10・9キロになる。

 市民による検討会が2016年5月に新路線を市に提言し、市のアンケートでも新施設までのアクセス向上を求める意見が目立っていた。年間の運行費は、現行の6700万円から1億円程度に増える見通しで、運賃は50円値上げされる。

 ザマフレンド号は04年に運行を始め、12年に現行路線に変更された。年間に約10万人が利用している。市は新路線の運行が始まる2月1日、市役所で記念式典を開く。

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