新日鉄住金と住友商事の油井管長期契約、オマーンの石油開発大手と更新 一貫SCM体制を構築

現地26日に開いた戦略的パートナーシップ記念セレモニー

新日鉄住金と住友商事は先週27日、中東オマーン最大の石油開発会社ペトロリアム・ディベロップメント・オマーン(Petroleum Development Oman=PDO)と油井管のサプライチェーンマネジメント(SCM)サービスに関する長期契約を5年間更新したと発表した。サービス内容の拡充により、製造から井戸まで一貫したSCM体制を構築。オペレーションの効率化、コスト削減に貢献していく。

両社は2003年からPDOに対する油井管のSCMサービスを開始して以来、良好な関係を構築・維持。今回、オマーン国内にある住友商事の子会社スミトモコーポレーション・チューブラーサービス・オマーン(Sumitomo Corporation Tubular Services Oman LLC)とPDO間で油井管SCMサービスに関する長期契約を5年間更新した。

住友商事はPDOとの長期的な関係に基づき、11年にSCMの拠点をアラブ首長国連邦のドバイからオマーンのソハールに移転した。今回の契約更改では、オマーンの石油・ガスのハブとなり得る同国ドゥクムへのオペレーション拠点移転を提案している。

新日鉄住金は、引き続き油井管のプレミアムサプライヤーとしてPDOにハイエンド製品を供給していく。

現地時間の26日には、PDOのロウル・レスタッチ社長、新日鉄住金の安孫子正康油井管・ラインパイプ営業部長、住友商事の鈴木周一執行役員鋼管本部長、現地関係者らが出席して、戦略的パートナーシップ継続の記念セレモニーが開催された。

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