育成外国人1軍抜擢、巻き返し目指す中堅&ベテラン…広島キャンプの見所は?

今季リーグ連覇を目指す広島が2月1日から始まる春季キャンプのメンバーを発表した。ドラフト1位ルーキー加藤拓也投手ら41選手が1軍スタートとなった。全体的に順当なメンバーとなったが、中には育成選手の抜擢も。1、2軍共に同じ宮崎で行うこともあり、頻繁な入れ替えも行われそうだ。今回、振り分けのポイントを探った。

飛躍が期待される岡田明丈【写真:編集部】

リーグ連覇目指す広島、春季キャンプメンバー振り分けのポイントを探る

 今季リーグ連覇を目指す広島が2月1日から始まる春季キャンプのメンバーを発表した。ドラフト1位ルーキー加藤拓也投手ら41選手が1軍スタートとなった。全体的に順当なメンバーとなったが、中には育成選手の抜擢も。1、2軍共に同じ宮崎で行うこともあり、頻繁な入れ替えも行われそうだ。今回、振り分けのポイントを探った。

〇大卒新人が1軍スタート

 ドラフト1位の加藤拓也、3位の床田寛樹の大卒投手2人が1軍スタート。即戦力としての期待が高い両者。加藤は中継ぎならすぐに使えるという評判で、床田もチーム待望の貴重な左腕として早い時期からチャンスが与えられそうだ。「高校BIG4」の一人で注目された2位の高橋昂也投手ら、残り4人の高卒ルーキーはまずは2軍スタートとなった。ファームでじっくりと体力強化を図っていく。

〇2年目組は4人が1軍

 一方、飛躍が期待される2年目組では岡田明丈投手、船越涼太捕手、西川龍馬内野手、仲尾次オスカル投手の4人が1軍スタート。ローテーション候補の岡田、強打の捕手として期待の大きい船越、巧みなバッティングセンスを誇り三塁のレギュラー取りを目指す西川、昨季1軍で23登板したオスカルと、ブレイク間近な4選手。キャンプでの成長が楽しみだ。

育成選手2人が1軍抜擢、巻き返し目指す中堅&ベテラン

〇ドミニカ出身の育成選手2人が1軍抜擢

 育成選手のバティスタ、メヒアが1軍スタートとなった。共にドミニカのアカデミー出身で、昨季育成選手として来日。25歳のバティスタは189センチ、115キロ、23歳のメヒアは192センチ、102キロと共に若く見事な体格を誇る大型内野手。簡単に柵越えするパワーも秘めており、秘密兵器になる可能性がある。現状では外国人野手がエルドレッドしかいないため、キャンプのアピール次第では早期の支配下登録もありえる。 

〇巻き返したい中堅、ベテランが2軍スタートから昇格目指す

 実績のある選手で2軍スタートとなったのは投手では永川勝浩、中田廉、江草仁貴。内野手では梵英心。外野手では天谷宗一郎ら。永川や、梵ら一時代を築いた選手も、昨季は25年ぶりの優勝に貢献できず、今季が正念場となる。がむしゃらにアピールして、なんとか1軍へ食らいつきたいところだ。

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