県産水産物魅力知って 漁業者と知事が懇談

 県産水産物の魅力を広くアピールするため、黒岩祐治知事と県内漁業者が意見交換する「知事と県の海の幸を語る会」が31日、県庁で初めて開かれた。相模湾で取れた新鮮な魚やワカメを使った創作メニューが披露され、知事らが舌鼓を打った。

 語る会は、多彩な県産水産物とその料理法について認識を深め、商品としての魅力を再発見することが目的。横須賀や三浦、小田原市内の漁協やシラス、アナゴ漁の漁業者団体の計12人が参加した。

 創作メニューは横浜市中区のレストラン「80*80」の菅千明さんが考案。湘南シラスと生ノリのキッシュや、佐島の地ダコと三浦のワカメのナムルなど4品が並んだ。菅さんは「素材が新鮮で味があったので薄味にした」と説明した。

 漁業者は「冬のタコは身が締まってかむほど味が出る」「ワカメは歯ごたえを味わってほしい」とアピール。黒岩知事は「神奈川の海は魚の種類も数も多く、つくづく豊かだ。食べてみるとこんなにもおいしい」と話していた。

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