地域司法、現状知って 若手弁護士のコントも

 若手弁護士らによるコントも交え、地域司法の充実と市民に身近な司法の在り方を考えるイベント「弁護士会支部サミットin相模原」が2月4日、相模原市南区上鶴間本町3丁目のホテルラポール千寿閣で開かれる。神奈川県弁護士会(横浜弁護士会から改称)相模原支部の主催。

 「地域とつながる司法を目指して」をテーマに、参加者が司法について話し合う。同会相模原支部が課題に挙げるのは、県内の地裁支部で相模原だけが裁判官3人で審議する合議制を行わず、合議制で審議する必要がある難しい事件を扱えないこと。また労働審判や、合議制が前提となる裁判員裁判も行われない。そうした現状を論点の一つに据える。

 交通事故・遺産相続・裁判員裁判の3テーマで、話し合いの口火を切るのは若手弁護士によるコント。弁護士と法律に親近感を持ってもらおうと企画し、大学の落語研究会メンバーの応援を得て特訓している。

 弁護士事務所で行われた練習では「リアクションはもっと大げさに」「やりとりをすっきりさせよう」などとアドバイスを受けながら、セリフを繰り返し確認していた。「相模原では裁判員(裁判)、やってないの!?」「政令市なのに〜!?」とユーモアを交えて現状を紹介する予定だ。

 午後1時半から。入場無料で事前申し込みが必要。問い合わせは、同会相模原支部事務局電話042(751)0958。

 

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