ホークス新助っ人、パワー見せつけるも…外国人枠埋まれば厳しい状況に?

驚きのパワーを披露した。ダイヤモンドバックスからソフトバンクに加入したカイル・ジェンセン内野手(29)だ。キャンプ初日のフリー打撃では計58スイングで9本をスタンドへと放り込んだ。まだ初日。体調も万全ではないであろう中、左中間最深部やセンターバックスクリーンへの打球も飛ばし、マイナー通算178本塁打の前評判に違わぬ破壊力を見せつけた。

ダイヤモンドバックスからソフトバンクに加入したカイル・ジェンセン【写真:荒川祐史】

クリーンアップ候補として獲得も…デスパイネを獲得したら立ち位置はどうなる?

 驚きのパワーを披露した。ダイヤモンドバックスからソフトバンクに加入したカイル・ジェンセン内野手(29)だ。キャンプ初日のフリー打撃では計58スイングで9本をスタンドへと放り込んだ。まだ初日。体調も万全ではないであろう中、左中間最深部やセンターバックスクリーンへの打球も飛ばし、マイナー通算178本塁打の前評判に違わぬ破壊力を見せつけた。

 昨季は、マリナーズに移籍した李大浩が抜けた穴を埋めきれず、一発不足に悩まされたソフトバンク。その穴を埋めるクリーンアップ候補として獲得したのが、ジェンセンだった。

 だが、果たして起用はどうなるのだろうか。現時点ではまだ正式発表されていないが、前ロッテのアルフレド・デスパイネの獲得が確実とされている。実際に、現在カリビアンシリーズ出場のため、母国キューバにいるデスパイネは、現地メディアでソフトバンク入りを示唆する発言をしている。デスパイネが加入した場合、ジェンセンの立ち位置はどうなるだろうか。

 ソフトバンクには既に主力クラスの外国人が顔を揃えている。先発ローテ入りが確実でWBCオランダ代表にも選出されているリック・バンデンハーク投手、そして絶対的守護神のデニス・サファテ投手、昨季加入してセットアッパーの地位を確立したロベルト・スアレス投手の3人だ。

投手3人を1軍から外す可能性は低く…

 いずれもチームに不可欠な存在で、1軍メンバー入りは間違いないだろう。そうなると、残る外国人枠は1つしかない。提示している年俸が4億とも5億とも言われるデスパイネが加入するとなれば、もちろんDHか一塁の定位置に入ってくることだろう。

 宮崎キャンプではA組に入り、チームメートからも「ジェニー」の愛称で親しまれ始めている大砲だが、この4人が1軍でプレーするとなれば、ファーム暮らしを強いられることになる。打線強化が必要となれば、外国人投手3人を入れ替えて起用することも出来るが、現時点で1軍から外すことは考えにくい。

 デスパイネはカリビアンシリーズが終了する2月中旬に、ソフトバンクと正式契約を結ぶ旨の発言もしている。加入が決まれば、いきなり、ジェンセンにとっては厳しい状況になる。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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