世界一奪還へ、侍ジャパン28人があらためて決定 最も多いのは「◯◯世代」

第4回大会のチーム最年長はメジャー組から唯一の参戦となるアストロズ・青木宣親外野手の35歳。最年少は楽天の松井裕樹投手の21歳となる。プロ野球界では「松坂世代」の80年度生まれ、かつて「ハンカチ世代」と呼ばれた88年度生まれ、「大谷世代」の94年度生まれの選手たちが球界を引っ張っているが、果たして、どの世代が今大会を引っ張っていくのか。

侍ジャパン・菅野智之【写真:Getty Images】

大谷が外れて武田が選出、最多は「ハンカチ世代」でも「大谷世代」でもなく…

 侍ジャパン日本代表は3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す。エースとして期待されていた日本ハム・大谷翔平投手は右足首痛のため代表メンバーから外れたが、新たに選出されたソフトバンク・武田翔太投手ら代表メンバー28選手は春季キャンプで急ピッチで調整を進めている。

 第4回大会のチーム最年長はメジャー組から唯一の参戦となるアストロズ・青木宣親外野手の35歳。最年少は楽天の松井裕樹投手の21歳となる。プロ野球界では「松坂世代」の80年度生まれ、かつて「ハンカチ世代」と呼ばれた88年度生まれ、「大谷世代」の94年度生まれの選手たちが球界を引っ張っているが、果たして、どの世代が今大会を引っ張っていくのか。

 最も多かったのが1989年度生まれの選手だ。巨人・菅野智之投手、小林誠司捕手、広島の菊池涼介、田中広輔の二遊間コンビ、日本ハム・中田翔内野手の5人。89年度生まれの選手が高校3年夏の甲子園では佐賀北が全国制覇し、“がばい旋風”が話題に。準優勝は野村祐輔(広島)、小林誠司がバッテリーを組んでいた広陵高だった。

 次に多かったのが88年度生まれ。高校時代に「ハンカチ世代」と呼ばれた選手たちだ。今回の代表には巨人・坂本勇人内野手、西武・秋山翔吾外野手、ロッテ・石川歩投手、ヤクルト・秋吉亮投手の4人が選出。高校3年夏の甲子園では、日本ハム・斎藤佑樹投手を擁した早実が全国制覇を果たした。甘いマスクの斎藤投手がマウンドで青いハンカチを使ったことから、当時は「ハンカチ王子」と騒がれた。準優勝はWBC不参加を表明したヤンキース・田中将大投手がエースだった駒大苫小牧高。同じく不参加のドジャース・前田健太投手も同世代だ。

侍ジャパン28人を年度別に見てみると…

 3番目に多かったのは84年度生まれの選手たち。日本ハム・増井浩俊投手、西武・牧田和久投手、楽天・嶋基宏捕手がいる。夏の甲子園では決勝で明徳義塾高が智弁和歌山高を下し、初優勝を飾った世代となっている。

 侍ジャパンに選ばれた人数では89年度生まれの選手たちが最多となったが、3月7日の1次ラウンド・キューバ戦(東京ドーム)から始まる本番では、どの世代がチームの中心となるのか、注目が集まる。

▽侍ジャパンの年度別構成
81年度 青木宣親
82年度 内川聖一
83年度 平野佳寿、松田宣浩
84年度 増井浩俊、牧田和久、嶋基宏
85年度 宮西尚生
86年度 大野奨太
87年度 平田良介
88年度 秋吉亮、石川歩、坂本勇人、秋山翔吾
89年度 菅野智之、小林誠司、菊池涼介、中田翔、田中広輔
90年度 則本昂大
91年度 岡田俊哉、筒香嘉智
92年度 千賀滉大、山田哲人
93年度 武田翔太
94年度 藤浪晋太郎、鈴木誠也
95年度 松井裕樹

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