日本一の日ハムに新たな定位置争い勃発か 近藤の二塁挑戦で“激戦区”に!?

昨季10年ぶりの日本一に輝いた日本ハムに、新たなポジション争いが勃発している。高卒6年目の近藤健介捕手が米アリゾナでの春季キャンプで二塁に挑戦。第1クール最終日となった4日(日本時間5日)は、杉谷拳士、渡辺諒の両内野手と共に二塁で特守を受け、捕手登録とは思えない俊敏な動きを見せた。

日本ハム・近藤健介【写真:田口有史】

6年目捕手が二塁で特守、ベテラン田中に挑戦状を叩きつける?

 昨季10年ぶりの日本一に輝いた日本ハムに、新たなポジション争いが勃発している。高卒6年目の近藤健介捕手が米アリゾナでの春季キャンプで二塁に挑戦。第1クール最終日となった4日(日本時間5日)は、杉谷拳士、渡辺諒の両内野手と共に二塁で特守を受け、捕手登録とは思えない俊敏な動きを見せた。

 近藤は昨季、左膝痛に苦しみ、先発時の守備位置は捕手で1試合、左翼手で2試合、右翼手で49試合、指名打者で15試合。内野では14年に三塁で67試合先発したことがあるものの、途中出場を含めプロでは二塁を守ったことはない。それでも、15年にリーグ3位の打率.326をマークした巧打の持ち主。センターラインの一角で守備力は欠かせないが、高い打撃力を生かしたくなる選手だ。

 チームの二塁手では昨季、ベテラン・田中賢介が142試合で先発し、大累進が1試合で先発した。途中出場では飯山裕志が20試合、大累進が6試合、杉谷拳士が2試合、松本剛と渡辺諒がそれぞれ1試合だった。それでも、絶対的なレギュラーの田中賢は今年5月で36歳。後継者の育成が急がれる。

 昨オフに中堅のレギュラーだった陽岱鋼が巨人へFA移籍。岡大海、巨人からトレード移籍した大田泰示、谷口雄也、浅間大基らが中堅の座を争っている。チーム内の激しい競争はチーム力のアップ、球団初の日本一連覇に欠かせないだけに、二塁の定位置争いは栗山英樹監督にとっても大歓迎だろう。

 アリゾナでの1軍キャンプは10日まで。首脳陣へアピールを続け、まずは誰が沖縄・国頭での2軍キャンプに参加している田中賢介へ挑戦状をたたきつけるのか注目だ。

© 株式会社Creative2