伊藤忠丸紅鉄鋼、ユニプレスの自己株62億円分取得 持株比率、6.74%に上昇

自動車部品大手のユニプレス(本社・横浜市)は6日、伊藤忠丸紅鉄鋼(MISI)に対し自己株式265万株を割り当て、資本関係を強化すると発表した。価額は1株当たり2348円で、総額62億2220万円。これによりMISIの持株比率は6・74%へ上昇し、新日鉄住金、日本トラスティ・サービス信託銀行に次ぐ第3位株主へ浮上する。

これまでもMISIは1%強のユニプレス株を保有していたが、筆頭株主である新日鉄住金やユニプレス側の要請を受け、第三者割当で今回の自己株を引き受けることになった。ユニプレス側は資本関係を強化することで「当社のグローバルな部品生産体制とMISIのグローバルな鋼材供給体制を融合させ、モノづくり共同改善活動を深化する」としている。

約62億円の払込期日は今月20日。ユニプレスは調達した資金を国内外の工場でホットスタンプなどの設備導入や能力増強に活用する。

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