J:COMから防災無線 地震速報配信に追加市と協定

 小田原市は7日、ジェイコムイースト小田原局(J:COM小田原、同市板橋)と防災行政無線放送に関する協定を締結した。加入世帯に緊急地震速報を音声などで知らせる同社サービスの配信内容に、防災無線を追加。3月1日から、聞き取りづらかった防災無線も室内にいながら聞くことができる。

 J:COMは室内に設置した受信機(長さ約17センチ、幅約13センチ)を通じ、音声と警報ランプで地震速報を知らせるサービスを展開している。これに市の防災無線を加えることで、風や建物の密集具合によって聞き取りづらくなる防災無線を屋内でも確認できる。受信機にはFMラジオ機能も搭載されており、災害時に持ち運ぶことも可能だ。

 7日に市役所で行われた締結式で、J:COM小田原の山田文雄局長と加藤憲一市長が協定書に署名。加藤市長は「市民の命を守る、より強力な手段が確保できた」と締結を喜んだ。

 「防災情報サービス」の利用料は、ケーブルテレビ加入者が月額300円、未加入者が500円だが、キャンペーンとして設置月から1年間は工事費なども含めて無料。申し込み・問い合わせはJ:COMカスタマーセンター、フリーダイヤル(0120)914000。

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