長野集団大麻懲役2年求刑

 長野県の集落内で大麻を隠し持っていたとして住民が一斉摘発された事件で、大麻取締法違反の罪に問われた被告(64)の初公判が7日、横浜地裁(国井恒志裁判官)であり、被告は「(間違い)ありません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑、弁護側は執行猶予判決を求めて即日結審した。判決は16日。

 検察側は、被告が2005年に大麻の栽培と所持の罪で実刑判決を受けていた点を挙げ、「それにもかかわらず大麻を吸引し、親和性や依存性は根深く再犯の恐れも高い」と指摘。弁護側は「(同居を始めた)長女の監督も期待でき、社会生活の中で更正を図るべき」と述べた。

 起訴状などによると、被告は昨年11月23日、長野県大町市の当時の自宅で大麻や大麻を含有する植物片を所持していた、とされる。

© 株式会社神奈川新聞社