WBC各国の最終メンバーが決定 米国、ドミニカ共和国らにスター選手揃う

3月に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、2月6日に最終メンバーの登録期限を迎え、米東部時間8日の午後6時(日本時間9日午前8時)に発表された。「MLBネットワーク」では、番組内で注目国のロースター28人を紹介。強豪国のメンバーの全容が明らかになった。米国、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコはメジャーのスター選手を揃えており、2大会ぶりの優勝を目指す日本の前に強敵が立ちはだかることになりそうだ。

アメリカ代表に選出されたジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

MLBの番組内で最終ロースター28人を発表、ベネズエラ、プエルトリコも強力メンバー

 3月に開幕する第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、2月6日に最終メンバーの登録期限を迎え、米東部時間8日の午後6時(日本時間9日午前8時)に発表された。「MLBネットワーク」では、番組内で注目国のロースター28人を紹介。強豪国のメンバーの全容が明らかになった。米国、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコはメジャーのスター選手を揃えており、2大会ぶりの優勝を目指す日本の前に強敵が立ちはだかることになりそうだ。

 米国は、当初から報じられていたとおり、捕手のバスター・ポージー(ジャイアンツ)、内野手のノーラン・アレナド(ロッキーズ)、ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)、ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)、ダニエル・マーフィー(ナショナルズ)、外野にアンドリュー・マッカチェン(パイレーツ)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、クリスチャン・イエリッチ(マーリンズ)らスター選手が揃った。

 投手陣は、先発をクリス・アーチャー(レイズ)、マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)、ソニー・グレイ(アスレチックス)、タナー・ロアーク(ナショナルズ)らが務める予定。ブルペンには、アンドリュー・ミラー(インディアンス)、デビッド・ロバートソン(ホワイトソックス)、ネイト・ジョーンズ(ホワイトソックス)、サム・ダイソン(レンジャーズ)ら強力メンバーが揃った。

 また、米国と同じC組のドミニカ共和国は、2大会連続へ超強力メンバーが揃った。内野にエイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)、ロビンソン・カノ(マリナーズ)、マニー・マチャド(オリオールズ)、ハンリー・ラミレス(レッドソックス)、ホセ・レイエス(メッツ)、外野にはホセ・バティスタ(ブルージェイズ)、ネルソン・クルーズ(マリナーズ)、スターリン・マルテ(パイレーツ)、グレゴリー・ポランコ(パイレーツ)らが名を連ねている。

ドミニカは投手陣も豪華、ベネズエラも野手にスーパースターが名を連ねる

 投手陣も、先発にジョニー・クエト(ジャイアンツ)、カルロス・マルティネス(カージナルス)、ウィリー・ペラルタ(ブルージェイズ)、エディソン・ボルケス(マーリンズ)、ブルペンにはデリン・ベタンセス(ヤンキース)、アレックス・コロメ(レイズ)、ジュウリス・ファミリア(メッツ)、サンティアゴ・カシーヤ(アスレチックス)らがおり、今大会も優勝候補筆頭と言えそうだ。ただ、プールDはカナダ、コロンビアもまずまずのメンバー構成で、米国やドミニカが姿を消す可能性もある。

 プールDでは、毎回優勝候補に挙がりながら上位に進出できないベネズエラの注目度が高い。捕手にサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、内野手にホセ・アルテューべ(アストロズ)、ミゲル・カブレラ(タイガース)、アルシデス・エスコバー(ロイヤルズ)、マーティン・プラド(マーリンズ)、ビクター・マルティネス(タイガース)、外野手にカルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)、オドゥベル・ヘレーラ(フィリーズ)、エンダー・インシアンテ(ブレーブス)と豪華な顔ぶれだ。

 投手陣も、フェリックス・フェルナンデス(マリナーズ)をはじめ、マーテイン・ペレス(レンジャーズ)、ホセ・アルバレス(エンゼルス)、フランシスコ・ロドリゲス(タイガース)、ブルース・ロンドン(タイガース)らメジャーリーガーが揃った。また、ソフトバンクのロベルト・スアレスもメンバー入りしている。

 一方、プエルトリコも捕手のヤディアー・モリーナ(カージナルス)、内野手のハビアー・バエズ(カブス)、カルロス・コレア(アストロズ)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)、外野手のカルロス・ベルトラン(アストロズ)、エンリケ・ヘルナンデス(ドジャース)、アンヘル・パガン(FA)と豪華だ。ベネズエラとプエルトリコは初戦で対戦。D組もメキシコ、イタリアを加えた熾烈な争いとなりそうだ。

日本の注目選手は青木と菅野、オランダは超豪華内野陣に

 日本はすでに28人のメンバーを発表済み。大谷翔平投手(日本ハム)は右足首痛で出場を断念したが、武田翔太投手(ソフトバンク)が代役として招集された。番組内では、各国の注目選手も紹介し、日本では唯一のメジャーリーガーの青木宣親外野手(アストロズ)、そしてエースとして期待される菅野智之投手(ジャイアンツ)の名前が挙げられた。同じB組では、キューバのアルフレッド・デスパイネ外野手(元ロッテ)、フレデリック・セペダ(元巨人)らの名前も挙がっている。オーストラリア、中国と2次ラウンド進出を争う。

 また、A組では韓国の呉昇桓(カージナルス)、李大浩(韓国ロッテ)に加え、オランダの内野陣にも注目が集まる。ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、ディディ・グレゴリウス(ヤンキース)、ジュリクソン・プロファー(レンジャーズ)、ジョナサン・スコープ(オリオールズ)、アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)と錚々たる顔ぶれだ。投手陣では、ソフトバンクのリック・バンデンハーク、外野手でヤクルトのブラディミール・バレンティンもメンバー入りしていると報じられており、ドジャースの守護神ケンリー・ジャンセンも今大会から新たに設けられた「指名投手枠」に登録されているという。今大会が初出場となるイスラエルもメジャーリーガーを揃えており、台湾を加えた4チームは激戦が予想される。

 日本が2大会ぶりの世界一に輝くためには、いくつもの高い壁を乗り越えなければならない。

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