客席増でJリーグ規格に対応へ 川崎市が等々力陸上競技場整備で構想

 川崎市は9日、等々力陸上競技場(中原区、2万7495人収容)の第2期整備の基本的な考え方を明らかにした。全収容人員を3万5千人規模に拡大、全席を背もたれ付きの個席とし、2020年度のJリーグ規格に対応させる。

 同日の市議会まちづくり委員会で報告した。メインスタンドを改築した第1期整備に続き、第2期では主にサイド・バックスタンドを整備する。屋根を客席全体を覆うように広げるほか、立ち見や背もたれなしの計1万402席もすべて背もたれ付き個席に変え、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の規格にも対応させる。サイド・バックスタンドには、これまでなかったエレベーターを設置し、陸上トラック走路を9レーンとする。

 市は来月にも市民から意見を募り、整備手法や事業費、工事期間などを検討する。6月に基本方針を公表し、来年3月に整備計画を策定する。

 同競技場は20年東京五輪で英国代表チームの事前キャンプ地に決まっている。市等々力緑地再編整備室は「事前キャンプやJリーグには支障がないように整備する」としている。

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