中国の1月鋼材輸出、6カ月連続減の742万トン 2年半ぶり低水準、旧正月・環境規制が影響

中国税関総署が10日に発表した貿易統計によると、1月の鋼材輸出は前年同月比23・2%減の742万トンだった。前年割れは6カ月連続で、2014年6月以来となる700万トン台前半の低水準となった。

今年は1月下旬が旧正月(春節)休みで、営業日数が少なかったほか、冬季の大気汚染に対し政府が環境規制で製鉄所の操業を規制していることも輸出減の一因とみられる。

1月の鋼材輸入は17・7%増の109万トンで7カ月連続の増加。前年下期は市況下落で輸入材の手当ても低調だった反動や、中国内の需要が堅調なことを反映し増加傾向が続いている。

鉄鉱石輸入は9200万トン

鉄鋼資源関連では、1月の鉄鉱石輸入が前年同月比12・0%増の9200万トンで、2カ月ぶりに9千万トンの大台に乗せた。トン当たりの単価はC&F75・7ドルで、前月から約8ドル上昇した。1月のコークス輸出は7・6%増の79万トンだった。

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