ハムから3年連続新人王も? 高卒3年目の191センチ右腕にかかる大きな期待

日本ハムは13日、沖縄・名護キャンプをスタートさせた。1軍は12日にアリゾナ州からチャーター機で沖縄入り。2軍の国頭キャンプに参加していた「WBC組」の中田翔内野手、宮西尚生投手、増井浩俊投手が合流した。

「投手・大谷」不在も…20歳の新戦力候補・石川がキャンプで存在感

 日本ハムは13日、沖縄・名護キャンプをスタートさせた。1軍は12日にアリゾナ州からチャーター機で沖縄入り。2軍の国頭キャンプに参加していた「WBC組」の中田翔内野手、宮西尚生投手、増井浩俊投手が合流した。

 右足首を痛めている大谷翔平投手はWBCは不参加が決定。球団初の日本一連覇へ欠かせないだけに、投手として早期の復帰が待たれるが、そんな中でも期待の新戦力がいる。

 20歳の右腕・石川直也投手だ。

 今季初の実戦登板となった9日の紅白戦では2回1安打無失点。身長191センチの長身からキレのあるフォークで大田を空振り三振に仕留めるなど、鮮烈な投球を見せた。名護キャンプ初日の13日に行ったブルペン投球では栗山監督、吉井投手コーチらが見守る中で正捕手・大野奨太がボールを受けるなど、チームの高い期待を感じさせる。

「投手・大谷」不在も…20歳の新戦力候補・石川がキャンプで存在感

 1軍での登板は昨年9月30日のロッテ戦のみ。それもリーグ優勝が決まった後の消化試合だった。それでも、主に中継ぎだった2軍では40試合に登板し、1勝1敗2セーブ、防御率3.53。計51投球回で50奪三振。8.82と高い奪三振率を記録した。山形中央高時代から3キロアップした最速151キロの直球、三振の取れるフォークと1軍で勝負できる球もある。

 チームの先発投手では開幕投手候補の有原航平、昨季新人王の高梨裕稔、メンドーサらがおり、復活を目指す斎藤佑樹らもアピールを続けている。リリーフ陣も昨季21セーブのクリス・マーティン、守護神返り咲きを目指す増井浩俊、谷元圭介、宮西尚生ら選手層は厚い。

 大谷の穴を埋めるのは容易ではないが、15年の有原航平、16年の高梨裕稔に続くチーム3年連続新人王の期待もかかる。卓越した手腕を誇る栗山英樹監督が、期待の星をどのように起用するかも注目だ。

© 株式会社Creative2