寄付不足なら「県費も」 動物保護センター建設

 黒岩祐治知事は13日の県議会で、県動物保護センター(平塚市)の建設費を全額寄付で賄う方針について「寄付額が不足する場合には県費充当も検討したい」と述べ、初めて県費負担に言及した。

 同日の県議会第1回定例会の議案の提案説明で、黒岩知事は同センター本館新築工事に向けた2017年度予算案について、寄付金を財源として予算を計上したと説明。寄付額は現在約1億2500万円と目標の11億円を大きく下回っていることから、「目標額と比べ大変厳しい状況。引き続き寄付募集に全力で取り組む」とした上で、県費負担の検討にも触れた。

 県は、14年度に同センターに収容された犬と猫の殺処分ゼロを達成したのを契機に、老朽化した同センターの建て替えを決定。広く動物愛護の精神を普及するため全額を寄付で賄うとしてきた。

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