ジェコス、ベトナム現地法人「ジェコスベトナム」の設立披露式典 馬越社長「ベトナムと共に前進

馬越社長(円内、左から3番目)と現地スタッフ

【ホーチミン発=村上倫】重仮設業大手のジェコス(社長・馬越学氏)は13日、ベトナム・ホーチミン市のソフィテルサイゴンプラザホテルで現地法人「ジェコスベトナム」(社長・酒井宣之氏)の設立披露式を開催した。式には馬越社長のほか共同出資するJFEスチールから那須七信専務執行役員、田中利弘常務執行役員、前野浩二JFEスチールベトナム社長らが出席。ゼネコンや商社、政府関係者など約140人が新たな門出を祝った。

酒井社長による事業説明後に挨拶に立った馬越社長は「当社は1968年の創業以来、活動の舞台をほぼ100%国内に依存してきたが、2年前に策定した中期経営計画でさらなる成長の場をアセアンに求めた。ベトナムでJスパイラルなどの事業を展開しているJFEスチールとFSを進め、昨年8月に両社を株主にジェコスベトナムを設立した。ベトナムは優秀な国民に加え、6%台の高い経済成長率を維持するなど将来性が高く評価されており、既に社会基盤整備に向けた地下鉄、橋梁プロジェクトなどの工事が開始されているほか港湾、発電所など数多くの建設計画がある。ベトナムには『速攻は無駄になる』という『千里の道も一歩から』に近いことわざがあると聞いている。皆さんのご支援を頂きながら一歩ずつ前進していきたい」と述べた。

現地法人の資本金は約5千万円でジェコスが90%、JFEスチールが10%出資。建設用重仮設鋼材の設計エンジニアリングや販売、賃貸、加工、補修、施工などを行う。既に日本のODAによる同国初の地下鉄ホーチミンMRT1号線の建設で、バソン駅の地下山留工事の設計に参画している。

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