マーリンズが最強外野トリオをシャッフルか…“不老”イチローは酷使せず

2月も中旬を迎え、メジャー球団も続々とキャンプインし始めた。今季メジャー17年目を迎えるイチロー外野手のマーリンズは、17日(日本時間18日)から野手が始動。それに先駆け、球団公式サイトでは外野陣の特集記事を掲載。メジャー最年長野手は「不老の存在」と評されている。

マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

外野最強トリオの守備位置シャッフルを検討、球団公式サイトが伝える

 2月も中旬を迎え、メジャー球団も続々とキャンプインし始めた。今季メジャー17年目を迎えるイチロー外野手のマーリンズは、17日(日本時間18日)から野手が始動。それに先駆け、球団公式サイトでは外野陣の特集記事を掲載。メジャー最年長野手は「不老の存在」と評されている。

 マーリンズで2年目を迎えるドン・マッティングリー監督は、MLB最強の呼び声も高い外野手トリオ、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチ、マルセロ・オズナの守備位置をシャッフルする方針だという。2014年にゴールドグラブ賞を獲得した左翼イエリッチが中堅に、中堅だったオズナが左翼に移ることが濃厚で、主砲スタントンも定位置の右翼から動く可能性もあるそうだ。さらに、記事によれば「チームはスタントンとオズナを入れ替えることも検討している」そうで、左翼スタントン、右翼オズナとなるケースも考えられる。

 メジャー屈指のスラッガー、スタントンは、昨季は鼠径部負傷で3週間戦列を離れ、打率.240、27本塁打、74打点と低調な成績に終わった。イエリッチは打率.298、21本塁打、98打点と活躍。2人は3月のワールド・ベースボール・クラシックにアメリカ合衆国代表として出場する。オズナは昨季序盤に活躍し、オールスターに初選出されたが、後半戦に失速。打率.266、23本塁打、76打点という成績に終わった。

昨季の好成績を踏まえ、今季もイチローは酷使しない方針

 主力トリオがコンバートされる可能性が高まる一方、“第4の外野手”イチローは不変の存在だという。記事では「42歳だった昨季は打率.291、出塁率.354を記録し、驚かせた」と高評価。昨年8月7日のロッキーズ戦でメジャー通算3000本安打の金字塔を打ち立てたイチローについて、マッティングリー監督は昨シーズン同様に「酷使を避ける方針だ」という。

 記事では「昨年の起用法は良かったと思う。彼はそこまで多くの試合に出場しなかった」という指揮官のコメントを紹介。イチローは2015年シーズンに外野陣の故障多発でチーム最多の153試合に出場をしたが、疲労が蓄積したのか、結果的に打率.229と低迷した。その反省も踏まえてか、マッティングリー監督は「我々は彼が週5、6試合に出場する選手だとは考えていない。代打の役割、もしくは週に1、2度(先発で)プレーする。それが最高の起用法だ」と酷使を避ける方針を明かしたという。

 最強の外野陣をバックアップする貴重な存在であるイチローは、今季も昨季同様、年齢を感じさせない活躍を見せてくれるだろうか。

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