ヤンキース田中が日本人初3年連続開幕投手へ、指揮官「彼が開幕投手」

ヤンキース田中将大投手が、日本人初の快挙に一歩近づいた。ジラルディ監督は14日(日本時間15日)、早くも今季の開幕投手にメジャー4年目右腕を指名した。複数の米メディアが報じている。

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ジラルディ監督が明言「開幕投手にならない理由がない」

 ヤンキース田中将大投手が、日本人初の快挙に一歩近づいた。ジラルディ監督は14日(日本時間15日)、早くも今季の開幕投手にメジャー4年目右腕を指名した。複数の米メディアが報じている。

 バッテリー陣のキャンプイン前日に記者会見に臨んだ指揮官は、「彼(田中)が開幕投手の予定。彼の状態を見なければならないが、予想外の事態が起こらない限り、彼が開幕投手にならない理由がない」と断言したそうだ。田中は2015、16年と2年連続で開幕投手を務め、2003、04年の野茂英雄氏(ドジャース)に並んでいたが、3年連続開幕投手となれば、日本人メジャー投手では初の快挙となる。

 田中自身、渡米前には「(開幕投手を)狙っていきたいという気持ちよりも、僕がやるんだという気持ちしかないので。でも、開幕投手であれ、そうでなくても、開幕に合わせて調整はしたいとは思ってます」と、エースの自覚を見せていた。

 慎重派のジラルディ監督が、キャンプイン前に開幕投手を発表するのは異例のこと。昨年は3月31日まで発表はなかった。MLB.comで番記者を務めるブライアン・ホック記者は、自身のツイッターで「ワオッ、ジョー・ジラルディが開幕投手はマサヒロ・タナカの予定だと発表した」と驚きを伝えている。球団公式サイトによると、開幕投手内定の知らせはロスチャイルド投手コーチから田中自身に伝えられる予定だという。

 田中は2014年から7年契約を結んでいるが、今季終了後には契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持っている。今季の成績はチームはもちろん自身にとっても重要なもの。早々に発表された開幕投手に向け、15日のキャンプインから本格的な調整が始まる。

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