光製品の16年出荷量、7%増で過去最高

日本電線工業会は20日、光ファイバや光ケーブルなど光製品の16暦年(1~12月)出荷統計を発表した。総量は4749万3千キロメートルコアで、前年比6・8%増。3年連続のプラスで、前年に引き続き過去最高量となった。主力の輸出向けが3年連続で増加したほか、内需向けは4年ぶりに前年超えに転じている。

分野別の動向は輸出向けが4100万6千キロメートルコアで同7%増。米国や中国で光ファイバの需要が好調だったことから増加している。

内需向けは648万8千キロメートルコアで同5・7%増。内需のうち通信向けが350万5千キロメートルコアで同10・2%減、電力向けが50万7千キロメートルコアで同14・6%減。通信、電力向けの両分野ともに国内で光回線網の敷設が一巡していることから前年割れとなった。電気機械や自動車、建設向けなどその他内需は247万6千キロメートルコアで同50・9%増だった。

同日発表された12月分の出荷量は369万6千キロメートルコアで前年同月比22・7%増。3カ月連続でプラスとなった。通信向けと電力向けに加えてその他内需が前年割れしたものの、ボリュームが大きい輸出向けがプラスとなり全体をカバーした。

© 株式会社鉄鋼新聞社