幸運呼ぶ力より大きく 箱根、大王松感謝祭

 幸運を呼び込む願い込め−。パワースポットとして知られる箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原)の大王松(だいおうしょう)。その巨木から授かる力がより大きくなるようにと、願いを込めた恒例の「大王松感謝祭」が22日、同所で開かれた。風船をモチーフにしたガラスのオブジェを枝に飾り付け、箱根神社の神職による神事が執り行われた。

 大王松はマツ属の中で最も葉が長く、松葉は3本ある。その葉を身につけていると幸運に恵まれ、知恵や慈悲、真心を授かると言われているという。同美術館庭園の大王松は高さ約20メートルで、樹齢は推定100年。松葉の長さは20〜30センチで、この日は専用ケースに入れて配られた。

 岩田正崔館長は「みなさんに感謝をささげながら、大王松のパワーを借りて、世界に平和を届けたい」と話し、この日の入場料の一部をユニセフに寄付する意向を表明。出席した山口昇士町長は、にぎわいが戻った箱根の現状に触れ「普通の生活ができる幸せに感謝し過ごしていきたい」と語った。

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