《ブラジル》確定申告のプログラム入手可能に=受付は3月2日~4月28日

 16年中の所得に関する確定申告の時期が近づき、23日には申告用のプログラムのダウンロードが可能となったと23日付現地紙サイトなどが報じている。
 確定申告対象者は、給与や家賃収入などの課税所得が2万8123・91レアル以上の人、非課税所得や源泉徴収された所得が4万レアル以上の人、課税対象となる資産や権利を得た人、株や先物取引などで収入を得た人、所有する資産や権利の額が30万レアル以上の人、16年にブラジルに住み始めた人、住んでいた家を売って別の家を購入した人、年収が14万619・55レアル以上の農業従事者だ。
 他方、年金・恩給生活者や月収1903・98レアル以下の人、重篤な病気や重度の障害を抱え、公的機関の医師の診断書がある人は申告不要だ。
 申告期間は3月2日午前8時~4月28日午後11時59分で、例年より短い。期日間際に申告を試みたがインターネットに入れず、罰金という事にならぬよう、書類を整えておくとよい。
 昨年の申告内容を保存してある人は、それを呼び出し、必要箇所を修正すると楽だ。納税者番号(CPF)の記入が必要な扶養家族の年齢は14歳から12歳に引き下げられたので、番号を持っていない時は取得手続きを始める必要がある。
 医療費の控除額には上限がないが、教育費は1人3561・50レアルが上限。家庭内労働者を雇用している人なども控除が可能だ。
 申告用紙(通常型と簡易型)の入手や疑問解消は、国税庁サイトhttps://idg.receita.fazenda.gov.br/で。疑問解消にはブラジル銀行の電話相談(州都4004・0001、それ以外の市0800・729・0001、聴覚障害者用0800・729・0088)も利用できる。

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