1月のアルミ圧延品出荷、自動車関連好調2%増

日本アルミニウム協会によると1月のアルミ圧延品(板・押出合計)出荷量は、前年同月比2・2%増の15万8298トン、生産量も2・8%増の15万3667トンとなり、ともに3カ月連続増となった。自動車関連需要が堅調だったことで、押出ともに出荷量が拡大した。

品種別では、板類出荷量は1・4%増の9万6145トン、生産量も2・5%増の9万1802トンだった。主力の缶材は在庫調整などにより2万9062トン(6・2%減)へ減少した一方で、「自動車」がアルミパネル採用者の拡大により1万3743トン(6・1%増)に増加。さらに「輸出」も1万4823トン(2・2%増)となり5カ月ぶりに前年実績を超えた。

押出類出荷量は3・5%増の6万2153トン、生産量も3・4%増の6万1865トンとなった。「建設」は3万5953トン(0・7%増)となったが、住宅着工戸数の伸びに対しては低調。「自動車」はトラック架台向けが好調で1万1515トン(5・0%増)だった。

また、板を原料とする箔は出荷量が5・8%増の8600トン、生産量も6・1%増の8596トンだった。好調が続く「コンデンサー」は2338トン(9・4%増)と高い伸びを示したほか、リチウムイオン電池向けがメーンの「その他の電気機器」も1673トン(8・9%増)に増加した。「食料品」は2262トン(1・3%増)で前年並みの需要レベルだった。

© 株式会社鉄鋼新聞社