直下地震の対応確認 横浜駅西口で合同訓練

 首都直下地震に備えようと、横浜駅西口(横浜市西区)の商業施設が1日、合同の防災訓練を行った。飲食店の火災を想定し、施設の自衛消防隊や警備員、西消防署などが迅速な消火や救助の連携を確かめた。

 マグニチュード(M)7級の直下地震で震度6弱を観測したと想定。館内放送の緊急地震速報を合図に、まずはその場で姿勢を低くし、周囲の人々に落ち着くよう呼び掛けた。

 相鉄ジョイナス地下2階の飲食店で火災が発生。自衛消防隊が消火を試みたものの消し止められず、駆け付けた消防隊員が負傷者を運び出すとともに消火作業に当たった。

 また、津波の恐れがないことを防災センターから呼び掛けるなど、利用客に対する情報伝達も確認した。

 21事業所が加盟する横浜駅西口共同防火防災管理協議会の荒巻照和事務局長は「消火や救助はもちろん、混乱回避も極めて大切」と強調。春の全国火災予防運動(1〜7日)に合わせた今回のような訓練を今後も重ねていく考えを示した。

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